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【FX】RSIはコレと組み合わせましょう。【設定からおすすめの手法までわかりやすく解説】

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  • RSIって何?
  • 有名な指標だけど使い方がわからない!!
  • どんなテクニカル指標と組み合わせればいいんだろう?

 

今この記事を開いた方の頭の中には、こんな疑問があると思います。
なので、この記事では初心者の方にもわかりやすくRSIの手法から組み合わせるベストな指標まで徹底解説していきたいと思います。

では、さっそく見ていきましょう。

  この記事の要約

RSIとは?【計算式から設定方法までを解説】

RSIの使い方をわかりやすく解説【3つだけです】

どんな指標と組み合わせるべき?【RSIの精度アップ】

 

  この記事を読むメリット

RSIの設定から手法まで徹底理解できる

他のテクニカルとの組み合わせ方がわかるようになる

 

まずRSIって何?

RSIとはFXなどで使うテクニカル指標の一つで「Relative Strength Index」の頭文字からその名前が付けられており、日本語では相対力指数と呼ばれ、多くの人がチャート分析の際に使っている指標になります。
考案者はJ・ウエルズ・ワイルダー・ジュニアで、1978年に発表しました。

この指標は簡単に言うと、相場の価格が買われすぎか・売られすぎかを判断するオシレーター系の指標になります。

テクニカル指標の区分

ポイント!
  • オシレーター系⇒相場の強弱を示す
  • トレンド系⇒相場の方向を示す

ここからわかる通り、RSIは逆張りする際に使われることが多い指標です。

RSIの計算式

【RSI=≪A÷(A+B)≫×100】

  • A=一定期間の平均上昇幅
  • B=一定期間の平均下落幅
計算のポイント
  • 難しそうな式ですがぶっちゃけ使わないです。
  • FX業者のツールを使えばそれでOK
  • 知ってればちょっとイキがれます。

RSIの設定はどうするの?

主な設定値は次の通りです。

RSIのメジャーな設定値  日足:9日 14日 22日 30日 42日 52日週足:9週 13週

重要!!
この中で使うべきなのは14日です。

 

14日を使うべき理由

では、さまざまな設定日数がある中でなぜ14日なのか?

それの理由はRSIの制作者が14日だと言っているからです。
ここで言う制作者は前述したJ・ウエルズ・ワイルダー・ジュニアのことですね。

 

作った人が言っているならそれが最適ですよね。

例えば、皆さんはけん玉を作った人に「右手で持て」と言われているのに左手でしませんよね。RSIも同様に「制作者が言っているからそれが正しいだろう」という考え方で14日が採用されることが多いようです。

設定のポイント たしかに短期足では14日が最適ですが、長期足を見るときはちょっと数値を落としてやると細かい動きを追えたりするので、長期で分析するときは必ずしも14日固定はおすすめしません。

RSIの手法は3つでOK

では、ここから実際にRSIを使っていくための手法を解説していきます。

RSIを使った手法は次の通りです。

 

「解説していく」と言っても3つだけなのでこの記事でパパっと理解していきましょう。
1つずつわかりやすく解説していきます。

 1.数値を使った逆張り手法

まずは「数値を使った逆張り手法」です。
RSIにはわかりやすく買われすぎ売られすぎの数値がふられています。

📈RSIの定義

75%を上回る⇒買われすぎ

30%を下回る⇒売られすぎ

このように決まっています。

この定義を使い、逆張りでエントリーする手法を解説していきます。

✔  エントリーポイント

RSIが


75%のラインを上回ったときに逆張りで売りを入れる
30%のラインを下回ったときに逆張りで買いを入れる

この手法の利点はとても分かりやすいことが挙げられます。おそらく上記の説明で理解できなかった方はいないでしょう。

 

しかし、この手法のデメリットとして「トレンドに対応できない」ということが挙げられます。

最初に説明した買われすぎ・売られすぎの75%・30%という数値はあくまで目安なんです。

 

つまり、価格が勢いづいてトレンドが発生すると、RSIの数値が買われすぎ売られすぎのポイントになっているにもかかわらず「価格だけ動く」という現象が発生します。

こうなってしまうと踏みあげられて、ロスカットに直行!ということにもなりかねません・・・

✔  ロスカットに直行しないための対処法

  • ポジション量を制限する
  • 損切りを早くする
  • 他の指標と一緒に使う

 

これらの対処法とは別に次のセクションで解説する「RSIの形状を使った手法」と一緒に使うとさらに損切りのリスク、逆張りの精度を上げていくことができます。

引き続きこの記事を読み進めていきましょう。

2.RSIの形状を使った手法

「RSIの形状を使う」とは、RSI上で形成されるダブルボトムなどを使うということです。

実はRSIでもチャートと同じようにダブルボトムやヘットアンドショルダーを形成することがあるんです。

重要語句
ダブルボトム
トレンドの終焉時、ローソク足が安値を付けて一旦反発した後、もう一度同じ安値に向かって反発した後に価格が上昇に転じること(ダブルトップはこれの反対です) ヘットアンドショルダー
人間の肩2つと頭1つのような形にローソク足が形成される現象、ヘットアンドショルダーのネックラインを抜けることはそれまでのトレンドが終了したことを示す 上昇時のヘットアンドショルダーを三尊、下降時のものを逆三尊とも言う

RSI上のダブルボトムや三尊も実際のチャート同じように下降の終焉を示します。

つまり、RSI上でダブルボトムが起こった時に逆張りで買いを入れるなどの使い方ができます。

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この手法のエントリーポイントをまとめておきます。

  • ダブルボトム・トップができて、ネックラインを抜けたときに逆張り
  • トリプルボトム・トップができて、ネックラインを抜けたときに逆張り
  • RSI上で三尊・逆三尊ができたときに逆張りする

 

  1.の使い方と併用セヨ

この手法を使う際は1.の「RSIの数値を使った逆張り手法」といっしょに使うようにしましょう。

理由は1.の解説の際にも説明しましたが、「圧倒的にRSIの精度が上がるから」です。
片方が欠けると踏み上げを食らったり、うまく逆張りできなかったりするなど2つの手法は合わせて1つと言っても過言ではないんです。

なので、RSIで逆張りするときは1と2の手法を併用することを心掛けましょう。

この手法のワンポイント

50の値を割ったときに順張りもアリ

「RSIを使うときは買われすぎ・売られすぎの数値と現れる形状を組み合わせるべし!!」

ということを説明してきましたが、それと同時に「RSIは50を抜けたときに強いトレンドが発生する」という傾向を同時に使うと、さらにトレンドを掴む精度が爆上がりします。

ダイバージェンスとリバーサル

では、最後にダイバージェンスとリバーサルを説明していきます。

 

ダイバージェンスとリバーサルとはどちらも実際の価格とRSIが乖離している現象のことを言います。

これに関しても、理解できるとさらにRSIの使い勝手が広がるので目かっぽじって見ていきましょう。

ダイバージェンスとは?

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まず、ダイバージェンスとはトレンド転換を表す指標で、上記の図のように実際の価格だけが高値もしくは安値を更新していてRSIがその逆に高値、安値を更新している現象のことを言います。

ダイバージェンスが発生するとトレンドが反転する可能性があります。

 

つまり、使い方としては以下のような例があります。

などの方法があります。わかりやすいですよね。

✔  でも、確実に反発するわけではない

ただし、ここで注意してほしいのが、確実にトレンド転換するわけではないということです。もちろん今まで説明してきた手法も確実ではないのですが、ダイバージェンスはいっそうその傾向が強いように思います。

なので、ダイバージェンスだけでトレンドを判断することはせずに他の手法も取り入れつつ、相場のトレンドを判断しましょう。

リバーサルとは?

リバーサルはダイバージェンスと違って、トレンドの継続を表す指標で、RSIだけが高値もしくは安値を更新している現象のことを言います。

 

これが発生するとトレンドが継続する可能性があります。
つまり、このシグナルが出たときはトレンドが継続する可能性が高いので順張りトレードに切り替えてエントリーしていきましょう。

 

そしてリバーサルは「隠れたダイバージェンスと呼ばれているだけあってちょっと見つけにくいので、以下のポイントを参考にしてリバーサルを見つけ出しましょう。

✔   リバーサルの見つけ方

  • チャートが上昇トレンドの中でRSIだけが切り下げている
  • もしくはチャートが下降トレンドの中でRSIだけが切り上げている

 

ダイバージェンスとの明確な違いは「トレンドの中」でRSIだけが高値、安値を更新している点です。つまり、価格が上昇トレンドで安値でないにもかかわらず、RSIだけが下値を更新したときはリバーサルを疑ったほうがいいでしょう。逆もしかりです。

RSIを応用しよう

これまでは一般的なRSIの手法を確認してきましたが、ここからはRSIを応用した手法を解説していきます。

ただ、応用といっても1つだけですからパパっと理解していきましょう。

応用編:RSIにラインを引く

RSIを応用する方法として「RSI上にラインを引く」という手法があります。
FXトレードの中でもチャートにラインを引く手法はベタですよね。そのラインを引く場所をRSIに変えただけです。

 

ラインを引くポイントとしては何度も反発されているポイントにラインを引くこと!!

です。

実際のトレードと同様に、何度も反発しているポイントでラインを引かなければRSIは反応しませんし、チャートも動きません。

反発回数は多いほうがいいですが、最低でも3回は反発しているポイントにラインを引くようにしましょう。

 

✔  エントリーポイント

では、RSIのライントレードを使ったエントリーは以下のポイントを参考にしましょう。

売買ポイント

【上昇トレンド中】RSIの数値がラインを下に抜ける→売りシグナル

【下降トレンド中】RSIの数値がラインを上に抜ける→買いシグナル

ラインで反発したときの逆張りもアリ【長期足で使うのがおすすめ】 

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RSIの数値がラインをブレイクしたらトレンドが発生しているサインなのでブレイクした方向に向かって順張りしていきましょう。

 ただし、損切りはしっかり!!

✔  ここまでのおさらい

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ちょっと長かったので一応おさらいしておきましょう

ここまでのおさらい

基本編

  1. 数値を使った逆張り手法
  2. RSIの形状を使った手法
  3. ダイバージェンスとリバーサル

ポイント

  • 1と2の手法は組み合わせるべし
  • ダイバージェンスは機能しない可能性があるので他の手法と一緒に使うべし
  • リバーサルはちょっとムズいけど順張りの精度が上がる、よく分析して使うべし

応用編

  1. RSIにラインを引く

ポイント

  • 実際のライントレードと一緒に使うべし
  • エントリーポイントはラインのブレイク時と反発時の逆張り
  • どっちにしろ他の手法と一緒に使いましょう

 

他のテクニカルと組み合わせましょう【おすすめの3つ】

ここまでRSIの手法を一通り見てきましたが、ここからはさらなる正確性を求めて他のテクニカル指標と組み合わせていきましょう。

RSIと組み合わせるのにおすすめの指標は次の通りです。

 

RSIは単体でも非常に優秀ですが、これら3つと組み合わせるとさらに正確性・確実性が向上していきます。これに関しても覚えておくと間違えなく自分の利益になります。

では、1つずつ紹介していきます。

1.ボリンジャーバンド

RSIを使う際にボリンジャーバンドと組み合わせるべきだということは言うまでもないでしょう。

なぜならRSIボリンジャーバンドというテクニカル指標がとても使いやすいからです。

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このようにRSIにボリンジャーバンドを張り付けただけです。

 

✔  RSIボリンジャーバンドの使い方

まず、RSIには買われすぎ・売られすぎの水準があることは説明しましたよね。
しかし、RSIにははっきりトレンドが現れているときは50と75の間もしくは50と30の間でレンジになって、方向感がわからなくなるといったデメリットがあります。

 

ただし、RSIボリンジャーバンドを使うと、RSIがごちゃごちゃしたレンジ相場でもボリンジャーバンドの±σ(シグマ)によって買われすぎ・売られすぎを適正に見ることができるようになります。

 

※ここで「シグマって何?」や「ボリンジャーバンドってなんだよ?」と思った方は以下の記事をご覧ください。ボリンジャーバンドのことがまるわかりです。

moneymanagement.hatenadiary.jp

 

✔  エントリーポイント

RSIボリンジャーバンドを使ったエントリーポイントは次の通りです。

エントリーポイント RSIがボリンジャーバンドの±σに当たった時に逆張りする

たったこれだけです。
ポイントとしてRSIボリンジャーバンドに値がぶつかった時が買われすぎ売られすぎの水準だということを覚えておきましょう。

2.一目均衡表

次に一目均衡表です。
RSIと一目均衡表を組み合わせると「トレンドの掴みやすさ」が爆上がりします。

組み合わせた手法は次のような方法があります。

✔ RSI×一目均衡表手法

一目均衡表の雲を抜ける+RSIが50の値を抜ける】

このときに順張りをする

 

RSIの値が50を抜けたときにトレンドが加速する傾向があることは前述しましたよね。
これと一目均衡表が雲を抜けたときのトレンド形成の傾向を合わせることで順張りの精度を高めるという手法です。

正直、 順張りの手法としてはかなり理にかなっているので順張りが得意だったり、順張り手法が好きな方は使ってみることも1つかもしれません。

 3.MACD

最後にMACDとの組み合わせを紹介していきます。

 

次のように組み合わせてみましょう。

おすすめの組み合わせ方 そもそもオシレーターうしのテクニカル指標なので、純粋に両方一緒に使うことによってトレンド傾向がわかりやすくなる

 

上記の通り、RSIとMACDはどちらも「相場の強弱」を表すオシレーターなので、純粋に同時に使うと分析の精度が上がります。

さらに、RSIとMACDに並んで代表的なオシレーター指標のストキャスティクスも一緒に使うとなお良しです。

 

ここで「同じオシレーター同士のテクニカル指標をいくつも使う意味があるの?」
と思った方もいるでしょう。しかし、この3つの指標は同時に使うべきです。

なぜならそれぞれ対応できる相場が異なるからです。

 

RSIで対応できる相場、MACDで対応できる相場など「どのチャートで分析するか?」もしくは「いつのチャートか?」などで3つの指標の有効性は変わってきます。

つまり、RSIとMACDストキャスティクスはそれぞれで一緒に使うべきなんです。

 

ただし、「シンプルイズベスト」を重視しつつ使いましょう。
深く考えすぎてもわけわからなくなります。(経験済み)

結論:RSIは使えます

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今まで紹介してきた手法、テクニカルとの併用性からもわかる通り、RSIは使えます。
いや、超使えます。

なので、自分なりにRSIを設定しつつ、使いこなしましょう。間違えなくあなたの力になってくれます。

この記事のまとめ

今回は「FXなどでトレードする上でのRSIの手法と組み合わせ」というテーマで記事を書きましたがいかがでしたでしょうか。

この記事でもわかるとおり、RSIはさまざまな使い方ができます。
なので、この記事のことや他のネット記事などを参考にしつつ、いろいろな使い方を試して自分なりによい使い方を見つけていきましょう

 

最後にこの記事をまとめときます。

●RSIの設定は14が最適

一般的なRSIを使った手法は

RSIを応用した手法は

  • RSIにラインを引く手法

RSIはこれと組み合わせよう

● RSIは自分なりに考えつつ使いましょう

では、今回はこの記事を見ていただきありがとうございました。

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