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【FX】ハイレバ取引って本当に危険なの?【結論:ハイレバが怖いは嘘】

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本記事の要約
  • 「ハイレバレッジ取引って取引って本当に危険なの?」という疑問の解消
  • FXでハイレバレッジはむしろメリット(しかしデメリットもある)
  • FX取引で本当に危険なものとは?
 
※ハイレバレッジ【以下ハイレバと訳します】はその名の通り、レバレッジを大きく聞かせて取引することで、一般的に利益幅も大きくなりますが損失も同様に大きくなる取引方法です。

 

昨今、FX取引が盛んになってきた中でこのような言動をする方が多いような気がします。

「FXでハイレバはマジで危険だ!!」
「ハイレバは口座資金が吹っ飛ぶ」
「損失は無限大、レバ10倍安定」

 

こんな感じですかね。

確かにFXでハイレバレッジと聞くと大損失・破産・人生リセットのような物騒なことを思い浮かべる方も少なくないでしょう。というかそのほうが多いと思います。

しかし、この時なぜ【ハイレバレッジ=危険】という考えになるのか、そもそもハイレバレッジは本当に危険なのか、はたまた嘘なのか?

こんな疑問がみなさんの頭の中をめぐると思います。

ただ、結論から言ってしまうとハイレバレッジが危険は嘘です。

 

今、頭に?を思い浮かべた方は一定数いるでしょうが、これは嘘ではなく本当の話です。

なので、頭に?を思い浮かべた方に向けて、まずは「ハイレバレッジが危険」の勘違いとその理由を解説していきたいと思います。

では、さっそく見ていきましょう。

 

FXでハイレバが危険だと思っている人の勘違い:①損失が大きくなると思っている

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ハイレバが危険と思っている人の勘違いとして大きなウェイトを占めるのが「損失が大きくなる」です。

確かに、レバレッジは元の口座資金にてこの原理をきかせる(一時的に借金をする)ことでハイレバはそれを何十~何百倍にして行うのですから失敗すれば大損失をくらうと思うのは仕方ないことかもしれません。

しかし、ハイレバレッジはあくまでも「一時的な借金」、つまりポジションを持っている間だけの借金ですからポジションを決済すれば解消されます。

そして、もっと言うと損切りラインをしっかりと設置しておけば、ハイレバはまったく問題ないことなんです。

例えば口座資金が10万円で取引量0.1ロット(海外口座単位、日本口座では1ロットのこと)で、損切りラインが20pipsだとして・・・

安全と言われるレバ10倍→損失は2000円
危険と言われるレバ100倍→損失は損切りによりもちろん2000円 


このようにハイレバで損失が大きくなるのは、あくまで損切りをかけていないトレーダーだけで、損切りをしっかりとかけている人は低レバでもハイレバでも損失は一緒です。

つまり、「ハイレバは損失が大きくなる」は真っ赤なウソだということがわかりますね。

そして、ハイレバが危険だと思っている人たちは「ロスカットが早まるからハイレバは絶対ダメだ。」という主張をする人もいます。

しかし、これも全くのデタラメです。

次のセクションではこの「ハイレバとロスカット」について掘り下げて解説していきます。

 

FXでハイレバが危険だと思っている人の勘違い:②なぜかロスカットが早まると勘違いしている

 

FXで怖いものはたくさんあります。大きな損失や高いボラティリティ、そしてロスカットです。

ロスカットとは、金融取引での含み損がある一定のレベルに達したとき、さらなる損失を防ぐために強制的にポジションが決済されることです。


強制決済ということでFXトレーダーからは恐れられているロスカットですが、このロスカットがハイレバレッジだと早まるという意見は間違っています。

間違っているというか、むしろロスカットに関しては低レバの方が危険です。

この理由は、そもそもハイレバは口座資金の何倍もの資金を実質的に借り入れて、取引します。

そして、損切りをかければ損失を最小限に限定できることは①で解説しましたよね。

一方で、低レバレッジは口座資金に対して、小さい資金を借り入れて取引します。

そして、もちろん損切りをかければ損失を最小限に限定できます。

これを理解したうえで、ここでみなさんに以下の問いかけをします。

A:損失が限定されたうえでハイレバでロスカット幅を広げる
B:損失が限定されたうえで低レバでロスカット幅を縮める


上記のAとBのどちらのほうがトレーダーにとって有利だと思いますか?

はい、そうです。もちろん損失が限定されていて、ロスカット幅が広がるほうがトレーダーにとっては有利ですし、口座資金がなくなる確率も低下します。

つまり、答えはAのハイレバを選択することですね。

 
さらに、もう一つの理由として、ロスカット幅の大小は取るポジションのロット(取引量)で決まるということが挙げられます。

これはレバレッジとかの問題ではなく、単純にロット量を増やせばその分取引量が増えるので、ロスカットのリスクも上がるというわけです。

このようにハイレバでロスカット幅が縮まるというのも嘘八百です。そして、上記でも解説しましたが、これに関しては低レバレッジの方がリスクが大きいです。

 

FXのハイレバは危険というよりむしろメリットな件

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ここまではハイレバが危険というウソとその理由を解説してきましたが、ハイレバはむしろメリットが盛りだくさんです。

例えば・・・

  ハイレバのメリット

①低資金でトレードできる
②適度なナンピンができる
③ゼロカット方式の採用

なんかが大きなメリットになりますね。

これから1つずつわかりやすく紹介していきます。

 

①  低資金でトレードできる

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ハイレバ取引するメリットの中でも低資金でトレードできることは、ものすごく大きなメリットになります。

 

例えば

海外口座で1ロットの取引がしたい場合(1ドル=100円とします)・・・

レバレッジ100倍=必要証拠金:4万円
レバレッジ1000倍=必要証拠金:1000円

 

このようにハイレバは取引に必要な証拠金を減らせるので、トレードを小額資金でしたい方にはうってつけのトレード方式だということがわかりますね。

そして、ハイレバは少額でトレードできるだけでなく、ナンピンをするときにもめちゃくちゃ使えるトレード方法なんです。

 

②  適切なナンピンができる

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ハイレバをするときは、ナンピンを手法に取り入れるのも良い選択と言えます。

ナンピンとはポジションを取った後、逆行したときにもう一度同じ方向にポジションを立てることで、ポジションごとの平均取得価格を有利にすることです。


ナンピンは、少額の資金では損失を拡大させ、ロスカット幅を縮めるということにしかなりません。

しかし、ここで大きなレバレッジをきかせることによってロスカット幅を広げて、ナンピンの試行回数を増やしていくことが出来ます。

ただし、この手法の注意点として結構な資金が必要になってくることが挙げられます。

具体的に言うと、だいたい50万円~何百万円は必要になってくると考えていいと思います。

そして、ナンピンするときの1回あたりのロット数は1万通貨(日本口座で1ロット、海外口座で0.1ロット)で最大5回をおすすめします。

これであれば損失が出たとしても最小限に抑えることが出来ますし、1回あたりの試行回数も増やすことが出来ます。

しかも、海外のFXではゼロカット方式が採用されているので、通常のロスカットよりもより安全に取引することが可能です。

 

③ゼロカット方式の採用

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日本のFXでは、通常ロスカットが採用されています。

そして、ロスカットはポジションがある一定の含み損を超えると、強制的に決済されるシステムだということは前述しました。

一方で、ハイレバ採用の海外FXではゼロカットが採用されており、ロスカットとは違って強制決済時の口座のマイナスを業者が負担してくれます。

つまり、口座資金がマイナスになるような損失が出ても追証(借金)を背負わずに済みます。

さらに、ゼロカットは膨大な変動にも強く、2015年のスイスフランショック(SNBの為替介入撤退により起こった急激なフラン高のこと)にもしっかりと発動し、トレーダーの追証を帳消しにしました。

一方で、国内FXのロスカットでは急激な変動により、トレーダーに大きな損失が発生して多くの追証が発生しました。

このようにハイレバで採用されているゼロカットには多くのメリットがあり、国内業者のロスカットよりも旨味が多いわけです。



  ハイレバには他にも多くのメリットがある

今回紹介したメリットの他にもハイレバにはさまざまなメリットが存在します。

例えば・・・

こんな感じです。

しかし、こんなにメリットが多ければハイレバはいいことずくめだと思われる方も多いでしょうが、実際はそんなことありません。使用法によっては悪いものにもなるので、

デメリットもしっかり存在します。

 

これが危険!!:ハイレバのデメリットとは?

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こちらがハイレバのデメリットになります。

①税金
②スプレッド
③過剰なロット数


3つですが、これらのデメリットの影響を知らなければ、トレーダーにとって間違いなく重い足かせになります。

3つとも重要なので、わかりやすく解説していきます。


①  税金

国内ではFXや株式投資などの金融取引の利益には、累進課税が採用されています。

つまり、一律20%で統一されていますが、海外FX業者では総合課税を採用しているので、利益を上げれば上げるほど払う税金が高くなっています。

つまり、利益を追うハイレバとは致命的に相性が悪いんです。

Check!!

必要以上に利益を求めなければ税金は国内と一緒

海外FXでは利益を上げれば税金が増えていきますが、695万円までの利益であれば国内と同じ20%ですし、330万円までなら海外FXのほうが税率は低いです。なので、小資金のときは海外FX、資金が大きくなってきたら国内FXで取引することをおすすめします。

 

 ②  スプレッド

こちらも税率と同じ海外FXのデメリットですが、海外の業者は取引時のスプレッドがとても高くなっています。

※スプレッドとは、取引時にかかるFX運営会社への手数料のことで、海外業者では高く設定されていることが多い


  国内業者と海外業者のドル円スプレッド

 
◎国内業者→最小0.2銭(0.2pips)
◎海外業者→最小2銭(2pips)


上記を見てもわかりますが、国内と海外の業者ではスプレッドが約10倍違います。

もちろんこれはドル円に限ったことですし、必ずしもこの通りではないのですが、10倍の差は正直かなりデカいです・・・

一回の取引ならまだしも何回もの取引をするとなると、ものすごい差になります。

なので、税金について解説した際にも執筆しましたが、ハイレバを使った海外FXはあくまで小資金の時に使いましょう。


③  過剰なロット数

これは、ここまでの内容でも少々触れていましたが、ハイレバを使う際に一番気を付ければならないのが取引するときのロット数を過剰にしないことです。

ハイレバでは小資金で取引できることやおすすめはしませんが、やろうと思えば大きな利益が見込めることですが、その一方で損するときはとことん損します。

この理由は、ハイレバをかけることによって下がった必要証拠金によるものです。

例えば口座資金50万円で1ロット(日本口座単位)を取引する場合・・・

◎レバ10倍→必要証拠金:10万円
◎レバ100倍→必要証拠金:1万円

 
これを見るとわかりますが、レバ10倍とレバ100倍では必要証拠金に9万円の差があります。さらに、これに加えて海外FXでフルレバレッジにすると最大レバ1000倍になり、その時の必要証拠金は約1000円になります。

この必要証拠金の差により証拠金維持率は上がります。

しかし、悪いのは証拠金維持率の上昇ではなく、その上がった証拠金維持率に対してトレーダーが入れるロット量が増えることにあります。

そして、ロット量が増えると損切りに引っ掛かって秒速で退場、もしくはゼロカットによって口座資金がぶっ飛ぶことも全然ありえます。

ただし、前述しましたがハイレバでもロット量を増やさなければ全く問題ありません。

なので、ハイレバ取引する際は【税金・スプレッド・ロット量】の三拍子に気を付けて取引していきましょう。


危険ではないです:FXのハイレバで極限まで損切りしない手法【資金がないとNGです】

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ここまでハイレバのデメリットについて理解してきましたが、そんなハイレバに損切りを極限までしない手法が存在します。

その手法を使うときのルールは以下の通りです。

①資金は最低50万円~
レバレッジは888倍~
③ロット量は5ロットまで(海外口座の場合0.5ロット)
損切り幅は口座資金・ロット量・外部要因から決める


  ①  資金は最低50万円~

この手法の一番の肝は、損切りを極限までおくらせることです。

正直、このぐらいの資金はないと厳しいものがあるでしょう。

 

  ②レバレッジ888倍~

資金面と同じ理由ですが、このぐらいのレバレッジがないければ損切りを極限までおくらせることはできません。

この手法を実行する場合、最低レバレッジ888倍は確保しましょう。

Check!!レバレッジ888倍を出せるおすすめのFX会社2選
  • XM
  • IG証券

 


  ③ロット量は5ロットまで

この取引量に設定する理由は、ちょうどドル円レートで50万円の口座資金+レバレッジ888倍で証拠金維持率を約9000%に保つことができるからです。(1ドル=100円の場合)

9000%の証拠金維持率があれば、取引量5ロットで約10円(1000pips)の変動があってもゼロカットされない計算になります。

証拠金維持率の求め方
証拠金維持率=(口座資金+評価損益+出金手数料)÷必要証拠金×100


これだけの証拠金維持率があれば、すぐに損切りされることはないですし、取引の安定感が高くなります。

 

  ④損切り幅は口座資金・ロット量・外部要因から決める

ロット量とレバレッジについて解説しましたが、もちろんこの手法は損切りもします。

10円の値動きに耐えられるといっても、ゼロカットされたら元も子もありませんからね。

ということで、損切り【口座資金・ロット量・外部要因】で決めることをおすすめします。

例えば今回の手法でドル円のブル(買い)取引を行うとして・・・

口座資金の2%=1万円の含み損で損切り
ロット量が0.5=20pipsで損切り(1万円の含み損)
外部要因(今回はドル金利上昇だとする)=ドル高の勝算が高いので、リスクを取って40pipsで損切り

 

そして、今回は「極限まで損切りをしないこと」をモットーとする手法なので、最終的な損切り幅40pipsを×5倍した幅を損切り幅にしていきましょう。

つまり、40×5=200pips、損失に直すと約10万円になります。

Check!!

この手法はミドルリターン・ミドルリスクです。

ここまでの説明を見てもわかりますが、この手法はFX中級者~上級者向けの手法になります。正直、FX慣れしていない方には損失10万円はきついと思いますし、2円の損切り幅があるといえど正確なポジションでなければ速攻で損切りになります。ということで、最初はコツコツいきましょう。


この記事のまとめ

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ハイレバは危険ではない理由

  • 損失が大きくなると勘違いしている
  • ロスカット幅が縮まると勘違いしている

ハイレバのメリット

  • 低資金でトレードできる
  • ナンピンに向いている
  • ゼロカットの採用

ハイレバのデメリット

  • 税金面での不利が多い
  • スプレッドが高い
  • 過剰なロット数

 

ということで、今回はこの記事を読んでいただきありがとうございました。


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